最近ではシステムを構築する際に仮想マシンを複数台構築しなくても、コンテナ技術を使うことで1台の仮想マシン内で複数台起動しているかのような冗長構成がとれるようになりました。本記事では、コンテナ仮想化技術であるDockerについて、調べたことをまとめてみました。
Dockerとは
Docker社が開発したOSの仮想化技術の一つ。コンテナ
と呼ばれる、VMに比べて軽量な仮想化環境に必要なリソースのみを一つにまとめることができます。軽量であるため、複数マシン用意して動作していたものを、一つのマシンで複数のコンテナを起動して運用する、ということも実現可能になっています。また、プログラムの動作環境はコンテナ内で完結しているため、ホストサーバのOSに依存せず、Dockerコンテナを動作させることができる環境であれば、動作させることが可能です。
Dockerをインストールしてみる
今回はDockerをUbuntuマシンにインストールしてみます。
(WindowsやMacの環境ではインストール方法が異なります。)
パッケージの更新
まずはじめにaptパッケージの更新をしましょう。
$ sudo apt update
必要なソフトウェアのインストール
事前に必要なソフトウェアをインストールします。
$ sudo apt-get install -y \ apt-transport-https \ ca-certificates \ curl \ software-properties-common
docker公式のGPG公開鍵をインストール
docker公式のGPG公開鍵をインストールします。
$ curl -fsSL https://download.docker.com/linux/ubuntu/gpg | sudo apt-key add -
インストール後、公開鍵のフィンガープリントを確認しておきます。
$ sudo apt-key fingerprint 0EBFCD88
aptリポジトリの追加
aptコマンドのリポジトリを設定します。今回はstable
で設定します。
$ sudo add-apt-repository \ "deb [arch=amd64] https://download.docker.com/linux/ubuntu \ $(lsb_release -cs) \ stable"
docker-ceのインストール
上記まで完了していれば、aptコマンドでdocker-ce
をインストールできます。
$ sudo apt-get update $ sudo apt-get install -y docker-ce
インストール確認
インストールができたかどうか、バージョンを確認して見ましょう。
$ docker version
一般ユーザでの実行
通常にインストールすると、rootユーザでしかdockerを実行できません。一般ユーザで使用する場合はdockerグループに所属している必要があるので、dockerを使用するユーザをdockerグループに追加をしてください。
$ sudo usermod -aG docker <アカウント名>
今回はDockerのインストールする方法を紹介しました。
Dockerを特定の組み合わせで動作させるときには、Dockerをまとめて起動させるDocker-Composeという仕組みがあるのですが、別記事で紹介させていただきます。