使用しているWSLの環境で複数バージョンのPython3系での動作確認をするため、簡単にPythonのバージョンを切り替えられるPyenvをインストールしてみました。
pyenvとは
pyenvはPythonのバージョン管理を行なうコマンドラインツールで、複数のバージョンのPythonをインストールしたり切り替えを自由にできるツールです。早速インストールしていきたいと思います。
事前準備
必要なライブラリをインストールする
$ sudo apt-get install -y make build-essential libssl-dev zlib1g-dev libbz2-dev \ libreadline-dev libsqlite3-dev wget curl llvm libncurses5-dev libncursesw5-dev xz-utils
pyenv インストール
pyenvはGitHubリポジトリから取得してインストールします。
$ git clone git://github.com/yyuu/pyenv.git ~/.pyenv
インストール後、pyenvのPathを通して使用できるようにします。
$ echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.bash_profile $ echo 'export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile $ echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.bash_profile
.bash_profileを編集後、設定を反映させます。
$ source ~/.bash_profile
反映完了後、正しくpyenvがインストールできたかどうか確認するため、インストールしたバージョンの確認を行います。
$ pyenv -v pyenv 1.2.21-6-g2bf6111f
上記のようにバージョンが表示されれば、Pathが正しく通っていて、使用できる状態になっているかと思います。
PyenvでインストールできるPythonバージョンの確認
それでは、インストールしたPyenvを使って、Pythonをインストールしてみる。まずはインストールできるPythonのバージョンを下記コマンドで確認します。
$ pyenv install --list
結構大量にバージョンがでてきます。。。
今回は自分のWSL環境が3.6.9なので、3.7.9をインストールしていきたいと思います。
Pyenvで任意のバージョンのPythonをインストールする
次にpyenvを使ってインストールしたいPythonバージョンを指定してインストールを行う。使用しているWSLのPythonバージョンが3.6.9なのでPython3.7.9をインストールしてみましょう
$ pyenv install 3.7.9
実行後、まずはpyenvでインストールができているか確認してみます。
pyenv versions
でpyenvを使ってインストールされたpythonのバージョン一覧を表示することができます。
※pyenv version
ではなくpyenv versions
です!最後のsが抜けると表示されないので注意!
$ pyenv versions * system 3.7.9 (set by /home/users/.pyenv/version)
Pythonバージョンの切り替え
pyenvでインストールしたpythonのバージョンに切り替えたいときはpyenv global [version]
を実行することで、自由に切り替えることができる。
$ pyenv global 3.7.9 $ pyenv versions system * 3.7.9 (set by /home/users/.pyenv/version)
pyenvがどのバージョンのpythonを設定しているかどうかは一覧の*
がついているかどうかでわかる。
また、正しくpyenvのバージョンが反映されているかは通常のpython -V
で確認することができる。
$ python -V Python 3.7.9
これでPython3.7.9を使用することができる。pyenv install --list
でpypyなどもインストールできるので、今度はそちらも試してみたいと思う。